・引っ越しを考えているマンションの近くに公園があるけど騒音は気になる?
・購入を検討している新築戸建てが公園の横だけど雰囲気はどうかな?
など気に入った引っ越し先の近くに公園があって、転居を悩んでいる方はいませんか?初めての場所や環境は少し不安になりますよね。
我が家は、目の前に公園がある賃貸マンションに約10年住んでいています。
家の前が公園だと子供がすぐ遊びに行けたり、自然が身近にある環境が子育てに良いかと思い住むことを決めました。
でも実際住んでみると…メリットもありますが、当然デメリットもありました。
今回は、公園側に住んでみてわかったメリット・デメリットと、公園の側に引っ越す前にチェックすべきポイントをお伝えします。
色々な公園の規模と種類
まず初めに公園と言っても様々な規模や用途の公園があります。
・近くに居住する人のための街区公園
・休憩や観賞などができる大規模総合公園
・運動目的の運動公園
大きさや目的で、公園に訪れる利用者人数や環境は変わりますね。
私の住むマンション前の公園は、住宅地にあるごく普通の街区公園(児童公園)です。近隣の住民が歩いて遊びに来ることを想定して設置されているので駐車場はありません。
因みに遊具はブランコと滑り台。あとは公衆トイレが一つあり、子供がドッチボールができる程度の小さな公園です。
公園の側に住むメリット
日照や風通しがとても良く、緑の景色が綺麗
部屋の前に遮る建物がないので、日当たりが良くて洗濯物が乾きやすく風通しも良いです。
四方が木々に囲まれた公園なので、夏は新緑、秋は紅葉、など四季彩豊かな景色を部屋の窓から眺められて借景を堪能しています。
子供とすぐ外へ遊びに行ける
家はマンションの3階なので当然庭がありません。ただ家の前が公園なのですぐ外へ遊びに行けます。
また窓から公園の様子が伺えるので、子供が小さい時は人が沢山いると行くのを止めたり、子供が小学生になってからは家から子供がお友達と遊んでいる姿が確認できるので安心です。
災害時に避難しやすい
いつ来るかわからない自然災害ですが、目の前に公園があるとすぐ避難でき身の安全を確保しやすいので安心感があります。
公園の規模によっては避難場所として指定されている所もあるので、水や食料の配給を受けれる場合もあります。
公園の側に住んでみて気付いたデメリット
次はデメリットです。住んでみて個人的に思ったのは、公園の側はデメリットの方が多いということですね。
デメリットを回避するべく、引っ越し前にチェックしたい箇所も合わせてお伝えしましたので、ぜひ一度ご確認ください。
夜中でも騒がしい時がある
日中子供が遊んでいる声は気になりませんが、夜中は別です。
花火で大騒ぎする家族や、深夜にサッカーや奇声をあげてお喋りする若者が集まることもあり、騒音が気になって眠れないことも度々あります。
園内にベンチと手洗い場(水道)があれば高確率で深夜に集まってきます。せめてベンチから離れた建物を選びましょう。
虫や鳥被害が多い
夏は蝉の大合唱で朝早く起こされ、秋はカメムシが洗濯物についてくるので外干しできません。
カラスは公園のゴミをあさり散らかすので景観を汚します。ベランダには鳩が来てフンを落とされることもあります。
ベランダならまだ許せますが、外に干していた布団にフンを落とされたときは泣きました。
鳩やカラスなど鳥害は解決が難しく被害も大きいためストレスになります。公園の側で自然豊かでも「環境が良い」とは言い難いので再検討をおすすめします。
ゴミ集積所に指定されていることが多い
公園の角にゴミステーションを設置している自治体があります。
我が家の近くにはまさに不燃と可燃のゴミステーションがあり、夜間のゴミ出しと夏場の悪臭は悩みです。
ゴミの集積場の場所は要チェックです。常設の看板が無くても集積日前日に当番が看板を設置しにくる自治体もあるので、気になる方は一度町内会に聞いてみましょう。
路上駐車が頻繁にある
一番困るのは路上駐車です。
公園の周りの道が比較的広いため、近隣の住民や来客が駐車場代りに道路を利用し路上駐車していきます。我が家のマンションの駐車場前にも平気で路駐するので、車庫入れの時見通しが悪くて困っています。
これは経験則ですが、路上駐車が1台停まっていたら連鎖反応で次々と車が停まりだし、地域に関係ない営業車やタクシー・トラックも停めにやって来ます。
トラックは昼夜問わず長時間アイドリングしながら休憩していくので、排気ガスとエンジン音でストレスが溜まります。
また見慣れない車が近所に停まっていると、不審者が部屋を覗いたり空き巣の下見をしていないか心配になるので、防犯面でも落ち着きません。
路上駐車が常習化している公園はおすすめしません。
公園の周りに「路駐禁止」の看板やカラーコーンがあるなど路駐に対して厳しく取り締まっていてるかを確認しましょう。
公衆トイレがあると運転者が立ち寄った後、車で休憩するパターンも多いのでこちらもチェックが必要です。
こども会の行事に欠席しにくい
地域差があるかと思いますが、うちの町内は小学生になったら強制加入のこども会があります。
行事の開催場所はマンションの目の前の公園。
廃品回収や、公園清掃・子供会祭り・ラジオ体操などイベントが盛んなこども会で、目の前が開催場所なのですぐ行けて便利ではあるのですが、予定があったり体調不良等の理由で参加できないこともあります。
でも目の前で活動されていると休みにくいし出掛けにくい…。特に公園清掃は絶対に休めません。
地域の行事やイベントに使用されることも多いので、事前に確認していた方が無難です。
日常の小さなストレスが多い
デメリットは他にもあります。
・公園で洗車をする人が多いので水やゴミが流れてくる。
・夜は公園の外灯が想像以上に眩しいので遮光カーテンは必須。
・強風のに窓を開けていると公園の砂埃が入ってくるので床がザラザラする。
・公園で遊んでいる子供たちが道路にはみ出してきてフェンスや車にボールをぶつけられる。
こうしてみるとメリットを打ち消すほどデメリットが多く、住む前には想像もしていなかった悩みや不満がいつも尽きません。
ただ入居を決めた当時は、公園のメリットにしか目を向けずデメリットを考えていなかった事と、公園は不特定多数の人が訪れる場所だという認識と覚悟が足りなかった面もあり反省しています。
公園の側でも快適に暮らすコツは?
【住めば都】は昔の言葉。環境が整わなければ、住んで都はありえません。
今は時代や生活様式が変わってきているので、住宅が密集した都市部は特に入居前にリサーチが必須だと感じます。
特に近隣住民のモラルや感覚で、不必要な悩みから解放されることもあります。後悔しないためにも、公園側に住む時は事前に環境を調べる。それが快適に暮らすコツです。
まとめ
最後に、公園の側が向いている人をまとめてみました。
緑と自然豊かな環境に囲まれて子供を遊ばせられる公園側の住居は、子育て世代にピッタリに思えますよね。確かに騒音やリスクのデメリットを飲み込むば最高の環境だと思います。
ただ妥協して決めると、日々の生活の中でストレスが溜まり引っ越したくなってしまうかも。
住み替えは時間とお金の無駄になるので、リサーチを忘れず十分検討して失敗しない住居探しをしていただきたいと思います。